Executive Summary
- やりたい事 (will)とできる事 (Can)の軸を分けて考えてみる
- Will/Canマトリックスは自身のキャリア選択で役立つ思考法である
- 大きな枠はwillを重視し、悩んだらcanを重視すべし
何を基準に仕事を選べばいいの?
こばじゅんさん、最近私の後輩からキャリアの相談をされたんです。
彼女が言うには「自分の本当にやりたい事が何なのかよく分からない」
って言ってました。彼女になんて言っていいかわからなくて、、、
なるほど。確かに自分のやりたい事がコレだ、って真っ直ぐ決まってる人はそんなに多くないよね。
だとすると、自分のwillよりcanに目を向けて考えることから始めた方がいいと思うんだ。
will? can?
willは自分がしたい事。
canは自分の強みが発揮できる事。
自分の強みに目を向けるって事ですか?
今回はwill/canに関するお話です。
下記のように、willの軸とcanの軸を縦横とったマトリックスを考えてみよう。
まず、第3象限である「やりたくない」かつ「できない」ことは絶対に選んではいけないのは分かるだろう。スキルもないし、モチベーションもわかないものでお金が稼げるほど世の中甘くはない。この領域にいる人は直ちに転職するか、とにかくcanを磨いてできるように(第4象限に移る)すべきだ。
そして、第1象限である「やりたい」かつ「できる」ことを理想にすべきだ、というのも納得がいくところだろう。自分の好きな得意が活かせる場があるのであれば、そこでどんどん強みを発揮していけばいい。
さて、論点としてはこの理想に近づくために辿るルートとして
- canを重視してwillを上げる(強みを生かし、そこからやりたい事を探すor好きにしていく)
- willを重視してcanをあげる (好きな事から始め、出来ることを増やしていく)
の二つがあるが、どちらが理想か?という問題である。
大きな枠でwillを重視するが、悩んだらcanを重視しろ
私個人の結論になるが、どちらも正解と言えるが実際は①を重視した方が多くの人にとっては道が開ける確率が高まると考えている。ここで①と②を重視するそれぞれの主張を見てみよう。
さて、如何だろう。どちらの主張もある意味正しい。しかし、私は①の主張を強く推したい。
なぜならば、
- canが強いがwillが弱い人
- willが強いがcanが弱い人
にどちらに市場価値があるだろうか。当然、前者である。なぜなら、強みを発揮できるということは少なくとも現時点で後者より社会に付加価値を与えることができているからである。
さらに加えると実業務の中で①のベクトルと②のベクトル、どちらを伸ばしやすいかというと私はやはり①のベクトルが伸ばしやすいと思っている。なぜなら、ここまで複雑化された社会の中で自分のやりたいことだけをやれるわけではないし、また変化が早い社会なのでやる内容もガラリと変わるケースがある。
であれば、自身の強みに目をむけ、その中でその仕事や業務を好きになっていく能力・探す力を鍛える方が、よっぽど市場価値を高める可能性が高いし、社会に付加価値を与え続けながら働き続けることができる。
もちろん、willを完全に諦めろと言っているわけではない。大きな枠ではやはりwillは重視した方がいい。
例えば医者になりたいとか、スチュワーデスになりたい、スポーツ選手になりたいと思っているのに自分が古典の点数が高いから古典の先生や学者になれと言っているわけではない。大枠としてまずwillを重視するが、やりたいことができる業界に入ったとしても、また上記のマトリックスを考えないといけない状況になるのだ。
そんな時はやはり、自分のcanに目を向けてwillを探す方がスキルセットとしても幅が広がると思います。
まとめ
さて、今回はwill/canマトリックスということで自分の強みに目を向けるか、やりたい事に目を向けるかというお話でした。まとめると、
- やりたい事 (will)とできる事 (Can)の軸を分けて考えてみる
- Will/Canマトリックスは自身のキャリア選択で役立つ思考法である
- 大きな枠はwillを重視し、悩んだらcanを重視すべし
となります。ぜひ思考技術として参考にしてみてください。
以上、コバログでした。
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